なんでそんなんプロジェクト

nandesonnan project

2020年度「公益財団法人 橋本財団」の助成を受け、
「なんでそんなんプロジェクト」を開始します

「なんでそんなんプロジェクト」とは
人の行為から生まれる「よくわからないこと」に対して
真摯に向き合い、楽しむため、
いくつかの方法を探るプロジェクトです

「ぬか つくるとこ」では、毎日さまざまな「よくわからないこと」に出会います。「よくわからない」というのは、「理解しがたい」または「理解したことがない(未経験)」という状態です。自分の語彙では捉えることができない、未分類の出来事。そういったものに「なんでやねん」とツッコミを入れて面白く捉え直す。「なんでそんなんプロジェクト」は、人が行う営みをできるだけポジティブに捉え、楽しむための方法を模索するプロジェクトです。
「よくわからないもの」を断絶し、排除するのではなく、または、「無理にわかり合おうとするのでもなく」、想像力を駆使して「分からなさを楽しむこと」。理解不能なものほど面白い!あなたにも。そして、あなたのとなりにも「なんでそんなん」はあるはずです!あなたの「なんでそんなん」を教えてください。


記者会見動画


事業

◉エピソード収集事業
「なんでそんなん」なエピソードをWEBで収集・公開する仕組みをつくります
・【 特設ホームページ / フェイスブックページ / インスタグラムアカウント 】を開設します
・インターネットツールを使用して「なんでそんなん」な事例を投稿できる仕組みをつくります
・収集対象は全ての人(年齢・性別・国籍・障害の有無などは問いません)
・エピソードを収集することで、
「少し困ったこと」も客観視するための機会と面白さを共有できる機会を作ります
・【うちの家族の「なんでそんなん」】や【うちの学校の「なんでそんなん」】など
収集する条件を絞ることも検討予定
・特設ホームページ|6月中公開予定

 

◉現場アプローチ事業
分類しがたいささやかな行為を周囲が楽しむために
障害は本人にではなく、本人と社会との接点に存在するという社会モデルの考え方が普及してきていますが、ものづくりや創作にかかわる行為についても同様のことが言えると感じています。分類しずらく、感覚的な行為の痕跡など、見過ごされがちな営みは多々ありますが、
そういったものほど、周囲の人の目や態度・寛容さに支えられています。周囲・周縁がかわれば、行為やその人らしさも時に変わってしまうのです。そして「なんでそんなん」な行為には行為をしている人の人間性が色濃く反映されます。日々の業務に追われる福祉現場や教育現場に、サービス利用者、スタッフ(先生)、に次ぐ第三の目として、美術関係者や文化関係者、またはまったく違う分野の専門家などが介入することで、現場から抽出されているであろう「なんでそんなん」な行為や痕跡・作品に目をむけて行くことができたらと考えています。

・2020年度は支援学校・福祉施設どこか一つに絞り連携を試みます
・可能であればプロジェクトの経過をオープン(WEBなどで公開)にしていきます
・一連の事業の成果をなんらかのかたちで発表します


「ぬかつくるとこ」の「なんでそんなん」

ガムテープのタネ
作者|村木美乃里
村木美乃里さん(以下みーちゃん)は天津爛漫でパワフル。小学生の頃から絵の具で色遊びをすること、墨と筆で遊ぶことが好きで、長年貼り絵をしています。画用紙に絵を描き、折り紙などをちぎって貼る。その時の気分によって「お好み焼き」だったり、「おいも」だったり描く絵は変わります。ガムテープのタネはそんな貼り絵が立体化したものです。おいもと言いながらガムテープを貼っていく作品は中までずっしりつまっているものが多く、重量も重く存在感があります。スタッフが手伝うこともありますが、色や形はみーちゃんのその時の気分できまっており、制作期間もまちまちです

 

ハルマキ
作者|石橋明花
好みの雑誌(ファッション誌や漫画雑誌)をセロテープでぐるぐる巻きに包装し、その上からキャラクター物のシールを何枚も貼り付けたり、マジックペンで色を塗ったりする。最後には雑誌全体を水で洗い流し、びりびりに破かれる。このような行為が雑誌以外のものにも発展しており、マネキンのトルソー(ボディーだけのもの)にいろいろなものが貼り付けられ、セロテープでぐるぐる巻きにされていきます。今では土台となる椅子も同化していきその形は毎日変化しています。石橋明花(はるちゃん)がテープを巻く行為を通称ハルマキと呼んでいます。

 

MEN’S MON-MO
小尻桃次郎
小尻桃次郎くん(ももくん)はぬかきってのオシャレボーイ。次の日に着る服を前日の夜には自分で準備をし、爪先までコーディネートされている。毎日おしゃれな服装のももくんのスナップショット集。雑誌men’s non-no / メンズノンノのパロディ。

 

おそなえ
行為|小池祐弥
事務所の扉と床の間のわずかな隙間から入れられる4つ切りの画用紙。画用紙には他の人の絵が描かれていて、それは大抵、小池さんが好きな人や気になる人の作品だったりします。違う日にはロッカーとして使用している透明な衣装ケースや楽器が入っているプラスチック製の容器を事務所前に置いていく。それらはスタッフが事務所に入るタイミングをねらって、事務所内に強引に入れ込んでいきます。その一連の行為をぬかつくるとこでは「おそなえ」と呼んでいます。小池さんは元来のいたずら好きで、スタッフが困る表情が大好き。ただ、おそなえに関しては、スタッフが困った様子を見せなくても日々を楽しむための行為として取り組んでいるように見えます。何にしても、おそなえをする意図は今の所、小池さんにしかわかりません。

 

市田文化人類学
作者・行為|市田 誠
市田さんの制作は描くだけでは完結しません。自作のキャラクターは、外出へも行くし、文化祭などの自主企画(市田さんが考えた行事)も毎月行っています。そしてある時期になると制作されたものたちは箱に封印されてしまいます。ある日、絵をよく観察すると外出メンバー(キャラクター)やイベントの予定が事前に書かれていることに気づきました。日ごとのスケジュールとキャラクターの絵が横3cm縦10cmほどの小さな紙に描かれており、1ヶ月分の予定は前月の15日までには制作されていることも発見されています。この瞬間、市田さんの生活や活動を研究する「市田文化人類学」という小さな学問が生まれ、市田さんの行為を収集・蓄積することから見えてくる、独自の生活様式を研究しています。

 

クロンの閉め忘れ
行為|中野厚志
ぬかでは、代表の中野のことを「クロンさん」と呼んでいます。クロンさんは部屋を出入りする際に扉を最後まで閉めません(いつもではないのですが)。その理由を本人に尋ねても「分からない」と。扉を閉める際の音「ピシャ」や「バタン」といった音を出したくないからか?または、そういった音を出すことで、周囲に威圧的な思いをさせないか気をつかってのことなのか?何にしても閉め忘れは無意識の行動のようです。この閉め忘れを計測することで見えてくるものはあるのか、ないのか?ひとまず記録することにしました。

 


 

なんでそんなんプロジェクト実行員会
株式会社ぬか
生活介護事業所 ぬか つくるとこ
Tel|086-482-0002
Email|info@nuca.jp
Facebook|facebook.com/nuca.jp
Instagram|instagram.com/nuca_tsukurutoko/
住所|701-0304岡山県都窪郡早島町早島1465-1

助成|公益財団法人 橋本財団
WEB|https://www.hashimotozaidan.or.jp/

記者会見
出演
中野厚志|ぬかつくるとこ代表
武田宏美|ギリシャ語通訳
頼實鮎美|インドネシア語通訳
Arry raymonds|インドネシア語ネイティブチェック
湯月洋志|そのうち月刊ヌー記者
丹正和臣|ぬか経済新聞記者
ストロボ・シャッター|湯月洋志・小林拓馬
撮影・演出・編集|丹正和臣
背景制作|中野厚志
小道具提供|魚順・ライフスタイルギャラリー

主題歌
作詞・作曲|キョン2
歌・編曲|中ムラサトコ
WEB|https://satokonakamura.amebaownd.com/

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